ホッカイドウの灯
りゅうちゃんは、存続の危機に直面している「ホッカイドウ競馬」を応援しています。
★始めに・・・★
昭和23年に発足した北海道地方競馬(以下、ホッカイドウ競馬)は平成16年現在、札幌、旭川、門別の3場で開催をおこなっています。私を含めた遠隔地の競馬ファンにとっては、ドクタースパートやアローキャリーなどの活躍でその名を知られていますが、実は今、馬産地であるホッカイドウ競馬が大変危機的な状況にあることをご存知でしょうか?
全国にある地方競馬組織とは一味違う役割を持つホッカイドウ競馬が廃止されてしまうとどんな状況に陥るのか・・・、ここではそれをまじめに考えてみたいと思います。
★現況★
ホッカイドウ競馬は発足から平成3年までに290億円もの収益をあげ、道財政の一翼を担ってきました。しかし平成4年度から赤字に転じ、平成13年度ではその赤字額が110億円を超えたともいわれています。低迷の原因としてはバブル崩壊による景気の悪化、レジャーの多様化、中央競馬との格差などが挙げられているようです。
バブル崩壊後の道財政の悪化にともない、当然、存続か廃止かが議論されることとなりました。が、このまま存続するにしてもどうやって赤字を解消させるのかが問題です。だからといって廃止した場合には馬産地や道内の経済などに大きな影響が出るため、そう簡単に決めることはできません。以来、関係者の必至の努力が続いているようです。北海道は日本で最大の馬産地であり、国内の軽種馬のうち、およそ95%を生産しています。生産された馬のうち約80%が競走馬となりますが、そのうちの35%程度が中央競馬、残りの65%が地方競馬に登録されている状況です。
ホッカイドウ競馬では入厩する2歳馬のうち、その半数以上が3歳で他の地方競馬や中央競馬に転厩していきます。生産者は血統や馬体が地味なために売れ残ってしまった馬を自らが馬主となりホッカイドウ競馬で走らせ、能力を証明したのちに他の馬主に売却するからです。平成11年の函館3歳S(中央・G3)勝ち馬のエンゼルカロもその例で、そういった生産者はホッカイドウ競馬の馬主全体の半分を占めるともいわれています。
★活性化策★
ホッカイドウ競馬再建のためには経費の削減や合理化経営はもとより、多頭数レースの実現、馬主資格の緩和、共同馬主やクラブ馬主制の導入、賞金や手当の確立など、馬主やファンにとって魅力ある競馬を目指すことが必要不可欠と考えられています。ここではホッカイドウ競馬独自の活性化策として平成12年度から導入された「スタリオンシリーズ」、平成13年から始まった大人気の「サポーターズクラブ」を紹介いたします。
【スタリオンシリーズ】
有名種牡馬の次年度交配権が優勝馬(JRA交流重賞では2着ないし3着まで該当)の馬主に付与されるレースの総称です。平成16年度の対象レースは交流重賞も含め、計65レースとなっています。
【サポーターズクラブ】
ファンに道営所属馬の仮想馬主になってもらおうという企画で、平成16年度の対象馬は2歳馬111頭に古馬17頭も合わせた計128頭です(一人につき3頭まで登録可)。サポーター会員向けの特典としては、平成16年度の入場無料パスを兼ねた会員証の発行、道営主催レースで優勝した際の口取り写真撮影への参加、愛馬に逢える「サポートオーナーの集い」などがあります。また、総合ポイント制による年間上位10人に対しては、サポーターズクラブグッズの詰め合わせ(5点セット)が贈呈されることになっています。
★応援します!ホッカイドウ競馬!!★
私を含めた都市部に住む者は「失業の危機」に陥ったとき、どのような行動をとるでしょうか。もちろん手に職がある(技術がある)ものはそれを活かせる職場を探すことになり、そうでないものは自分の希望にあった職場を探すこととなります。高齢者や一部の方を除けば不景気とはいってもまだまだ仕事はあり、条件(職種、給与、待遇など)に目をつぶれば再就職も決して難しくはありません。したがって都市部における「失業の危機」とは「生活レベル維持の危機」であるといえるでしょう。
現在ホッカイドウ競馬の関係者(調教師、厩務員、職員など)は1000人程度といわれていますが、もし廃止が決まれば影響はこの範囲にとどまりません。近隣の飲食店などはもちろんのこと、生産者にも深刻な影響を及ぼします。売れ残った馬たちを走らせる・・・第2の市場ともいうべき大切な場所を失ってしまうからです。そうなると体力のない生産者は廃業を余儀なくされ、他に目立った産業が育っていない地域に住むものは故郷さえ捨てることになるかもしれません。そしてなにより、この問題は我々競馬ファンにとって一番大事な「馬の命」に関わることでもあるのです。
あなたには好きな馬がいますか?
また、好きな馬の頑張りに励まされたことはありませんか?
そして、小さな牧場で生まれた馬が大レースを勝つ・・・そんな話に感動したことはありませんか?ホッカイドウ競馬が廃止され、その影響で生産者が次々と倒れていくような事態になれば、我々の愛する馬たちが「傷を癒す場所」や「帰るべき家」は無くなってしまいます。また地元の人達にとっても、「牧場」という貴重な観光資源を失うことになるのです。
私には好きな馬がいます。
好きな馬の頑張りにはいつも励まされています。
そして、感動を与えてくれる「競馬」をいつまでも大切にしたいと思っています。
◎ホッカイドウ競馬出身のおもな活躍馬たち◎
馬名
おもな戦績(年度)
カミノカチドキ
セントライト記念5着(S52) ドクタースパート
皐月賞(H1)、ステイヤーズS(H2)、京成杯3歳S(S63)
ソーエームテキ
NHK杯3着(H3)、ダービー5着(H3)
スガノオージ
毎日王冠(H7)、カブトヤマ記念(H8)
エンゼルカロ
函館3歳S(H11)
ジョーディシラオキ
チューリップ賞(H12)
インテリパワー
川崎記念(H12)、全日本3歳優駿2着(H9)
ヤマノブリザード
札幌2歳S(H13)、朝日杯FS2着(H13)
アローキャリー
桜花賞(H14)、阪神JF2着(H13) プリンシパルリバー
羽田盃(H14)、全日本2歳優駿(H13) モエレエスポワール
札幌2歳S(H15) コスモバルク
弥生賞(H16)、セントライト記念(H16)、皐月賞2着(H16) モエレジーニアス
函館2歳S(H17)